まだまだ世界は終わらない。

あけましておめでとうございます。

 

ついさっき配信ライブ「This is 嵐」にて嵐を見送ってきました。

年末のうちにいろいろ思いを綴ることもできたのですが、「際の際」で彼らがどういうことを語るのか、どういうパフォーマンスをするのか、最後まで見届けてから思いをまとめようと思い、このタイミングでブログを書いています。長くなるのか、数行で終わるのか。まったくのノープランですがお付き合いいだたけたら幸いです。

 

嵐との出会いのきっかけは社会人1年目、望んではいなかった所属部署で流されていた有線放送。当時SMAP×SMAPを毎週録画し、嵐のことは彼らの事務所からデビューした新しいグループという程度の認識でした。ジャニーズJr.を学生のアルバイトと例えるなら、CDデビューは正社員として社会という荒波へと飛び出すイメージがあって(これ、のちに大野さんが似たようなことを言っていて驚いた)、新社会人としてもがいていた私に彼らの姿を重ね、デビュー曲「A・RA・SHI」に勇気づけられていたことを思い出します。

 

その後今ほどのファンとなる扉が見え始めたのは、当時2歳だった娘がまず櫻井くんのファンになったことから。このくらいの女の子なら「大きくなったらパパと結婚する!」と言って父親をメロメロにするものですが、娘は「しゃくらいくんとけっこんするの!」と言い出し父親をがっかりさせてしまいます。そこからは子供の好きなアニメを録画する感覚で歌番組を録画・編集し、冠番組である「嵐にしやがれ」や「ひみつの嵐ちゃん」を毎週録画し始めました。「驚きの嵐!」とかも明確に見た記憶があるんだよなぁ。手作りの船で初島を目指すシリーズは毎回大爆笑してました。

 

娘の「おまけ」だった自分がすとんと嵐ファンに落ちたのは、東日本大震災で度重なる余震に怯える中で見た「嵐にしやがれ」での「果てない空」の歌唱。母親である自分がうろたえたり沈んでる姿を幼い子供たちに見せるわけにはいかずずっと気が張っていたことに、彼らの歌を聴いてボロボロ涙がこぼれて初めて気づかせてもらいました。音程が合っているとか、声量があるだとか、ハモリがきれいだとかそういうのではなく、心に直接訴えかけてくる歌声。このあと、少しずついろんな曲を聴くようになります。そして、ドームツアー「君と僕の見ている風景」での「果てない空」の二宮くんのパフォーマンスを見て、バラエティとは違う彼の魅力に取りつかれることとなります。

 

それからは、職場で一緒だったジャニーズの他のグループのFCに入っていた方から教わりつつ嵐のFCに入会し、なかなか遠征が叶わない中、2014年と2019年の2回東京ドームに足を運ぶことができました。

 

さて、いい大人がなぜここまでアイドルを長年心の糧にしてきたのか。それは、物事に対する彼らの姿勢にあると思います。

ライブの終わり「ありがとうございました」と頭を下げる。深く、長く。やんちゃだった若い頃よりも、「トップ」ともいわれる今の方がむしろ丁寧かもしれません。

歌番組の企画などで後輩の歌を歌うときも決して適当には流しません。忙しいはずなのに、ダンスの振付も完璧です。

誰かを「落とす」ことで自分が前に立とうとしません。バラエティ番組で「お笑い」をしているときは除き、まずは相手の意見を受け入れます。頭からの否定はしない。

仕事や家事育児、趣味の習い事の練習に追われる中、ふと彼らの姿勢を思い出します。忙しさを言い訳にして適当に流していないだろうか。ちょっと評価されると調子に乗ってないだろうか。「同世代」と呼ぶには少しおこがましいけど、同じタイミングで社会に出た「同期」としてずっと目標にしてきました。

 

2021年。ここからは私は「目標」を失うこととなります。もちろん個人としての活動はこれからも応援していきますが、彼らも言っていたように「嵐だったからこそもらえていた仕事がある」と思うので、絶対的なお仕事の量とか種類は今までと変わってくるでしょう。嵐が5人から個の戦いへと挑んでいくのと合わせて、私も5人の存在に頼っていたところから成長しなければいけないのかもしれません。

 

 

さて。ここからはただの個人の予想です。

 

最後のライブを見終えた今でも、私は悔しくてなりません。私は数年後に活動再開して元通り、というのは難しいと思っています。だからこそ、今年は彼らが思うように活動して悔いなく終えてほしかった。

もし仮に再開があるとするならば、実はそのカギは若手の後輩グループが握っていると思います。最近のさまざまな動きを見ているときっかけはどうあれ、今回嵐は「後進に譲る」形をとったのではないかと思ってて。思えば2015年ごろからいろんなことを引き継いだり伝えようとしていて。嵐が止まらなくても、その存在をぶち抜いていくようなグループがいたら、嵐が今までやってきたことを引き受けられるグループがいたら、嵐は歩みを緩める程度でよかったのかもしれません(嵐より先輩のグループがそうかな?)。

事務所による後輩グループのいわゆる「ゴリ押し」があるとファンとしては面白くないし、タレント本人もそれに納得いかない人もいるだろうな、というのもわかるのですが、その方がグループとしては長続きするのかも。もう少し様々な動きが続くとは思いますが、それらが落ち着いたら嵐は今年やり残したことを取り返しに戻ってきてくれるかもしれないと思ってます。

だから、「まさにこれから!」のグループとそのオタクたち頑張って!!嵐や他のグループが長年かけて手に入れたものを逃さないように。よろしくお願いします。