Hope in the darkness

「We Are One:A Global Film Festival」にて嵐のライブ映像が配信されました(期間限定)。

 


SPECIAL MUSIC MOMENT: Arashi | We Are One

 

3曲が配信された中、嵐オタがたびたび圧強く推してきた「Sugar」(untitled収録)と、印象的なイントロで数々の日本国民の恋を始めさせた「Love so sweet」(アラフェス収録)はすでに嵐の公式アカウントでも公開されているので(期間限定)、今回初めて世界へ放たれた「Hope in the darkness」について語りたく。

 

2014年の「THE DIGITALIAN」ツアーで披露された「Hope in the darkness」は、一見、5人の動きがバラバラで派手でもないパフォーマンスですが、ハワイでの15周年ライブとその前後の5人だけの密な期間を経て互いを分かり合ったからこそのチームワークがなせる業だろうな、と。

 

曲に合わせた動きはダンスではなく実は「合奏」で、大野くんはピアノ、翔くんはバスドラムと会場の照明(お客さんのペンライト)、相葉くんはシンセハープ、二宮くんはエレキギター、潤くんはスネアドラムとフィンガースナップを操っていて(わかりやすいのがこのあたり。本当はもうちょっと種類ある)、ライブではそれぞれの紹介のように一人ずつ音を鳴らすくだりがありました。個々の音が重なりあってリズムやメロディやハーモニーが生まれ、「Hope in the darkness」のイントロに繋がります。

 

腕に取り付けられたセンサーを動かすと反応して音が出たり照明が変化したりする仕組みなので、逆に反応させたくないときは動かしてはならない。それでも腕以外は動かせるわけで、その状態でフォーメーションチェンジをしたり、軽くステップを踏んだり、さらにはハモリも入れつつ歌っているのです。

 

また、この「合奏」のリズムと動きがとても複雑で、ピアノ担当の大野くんは不規則で複雑なリズムをアクセントを付けて刻みながらも音と音の間の動きを滑らかにつないで振り付けとして成立させてるのがすごい。同じく音程のあるギター担当の二宮くんはメロディーと同じ複雑なフレーズを腕で奏でながら口では全然違うパートを歌っていたりする。相葉くんのシンセハープは一見動きは簡単そうだけど、リズムでもメロディーでもないその隙間に入る「飾り」のパートなので、メロディーを歌いながらあのタイミングで動くのは至難の業。個人的には、リズム感抜群な翔くんが要となるバスドラムで4ツ打ちをキープする隙間に潤くんのスネアやスナップがピシっと入って曲全体を支えているのが、これまでの二人の関係性やグループ内での二人の立ち位置なんかを考えるとエモくてしかたないです。そして、会場のオタクが我が手で握りしめてるペンラ付きうちわ(ファンライト)のその灯りを翔くんに操られてる快感・・・

 

翔くんのピアノだったり、二宮くんのギターだったり、趣味として多少楽器ができるメンバーはいれどバンドができるグループではないのに、いろんな技術とそれを扱う集中力やパフォーマンス力があると、こんなに素晴らしいステージになるんだなぁ、と思いました。

 

この映像は数日で非公開となってしまうそうですが、機会があれば初回特典ディスクでみられる楽屋風景(スッピンデジタリアン)もぜひ。翔くんがライブ直前までもくもくとバスドラム(右腕)練習してる姿がちょっとおもしろい(笑)。(あとは「あゆれでぃおじさん」)